pre.Silver
               
                  2013年12月30日発売
                    コピーB5版 22頁前後
                    本体価格200円


                  レーティング・初っ端からへクエリなR-18

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『A.D.』に続き、また個人的烈火十周年記念(?)本だったりします。
コピ本の『Silver Blade』『Silver Axe』をベースにしたお話『Silver』(来春発売予定)の準備号です。
ベースとは言ってもまた全編書き下ろしなので『Silver Blade』&『Silver Axe』をお持ちでない方でも読めます。
こちらの準備号は本編では省略&ダイジェストになるシーン(えちぃなところ、とか……ごにょごにょ)を収録。
やや切ない系ですが、基本はラブ、そして本編ではハッピーエンドの予定。

※下記のプレビューはダイジェストなので、それぞれに繋がりはありません。

♪♪♪プレビュー♪♪♪


 「僕のことを――諦めてほしい」

 気付いて、考えて、それが間違いじゃないと信じていた。

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「……どういうつもりだ?」
 嬉しいとか、ようやくその気になったとか、そんな風に考えるよりも先に『何の思惑があるのか』と疑ってしまう自分が嫌だった。
 だが、その言葉に肩が震える。
「別に――その……」
 俯き、視線を反らせる恋人。
 恋愛感情からの行動だったら、恥ずかしくて照れていると思えたことだろう。もちろん羞恥心もあるのだろうが、エリウッドはこの関係を未だに〃友情〃で、それが少しお互いに形が違うという風に考えている節がある。
 どこに身体の関係まで持つ〃友情〃などあるのか。だけどそれは違うと否定しても、エリウッドがヘクトルの恋情を理解できないように、ヘクトルもまたエリウッドの〃友情〃とやらを理解できないところがある。
 ともあれ、叶うはずもない一方的な想いであったものを受け入れてくれたのはヘクトルにとって計算外であれ、夢のような幸運であった。
(だから、だ……)
 気分が悪い。
 気付いてしまうのが嫌だ。
 初めて出会ってから十年――ずっと見つめ続けてきて、性格も、表情も、考え方も何となくわかってしまうから、誤魔化せない。
 意味もなく、こんな風に訪ねてきて、誘うような真似をするはずがない。恋人からの思わぬ行動に浮かれてしまいたいのに、冷静に何事かと考えてしまう思考が嫌だ。
 酷く嫌な気分だった。
何よりも――。
「お前にんなことされて、普通でいられると思うのか?」
 裏があるとわかっているのに、簡単に煽られる自分が嫌だった――。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「僕は君ほど強い人間じゃない。自分のことは自分でわかっている。だから、何があっても平気なように――最初から、僕のことは『諦めて』くれって言っているんだ」

「死にたがりか。馬鹿か――」
「それは君だ。僕のために、何度傷を負った? 必要のない苦しみを味わったんだ?」

 
 最初に想いを告げられた時、こんなことになるとは思わなかった。
 エリウッドはあの時のことを、胸が締め付けられる切なさで思い出す。
 あの時、ヘクトルの気持ちを受け入れなければ彼が壊れてしまうと思った――それほどまでに危うくて、深く激しい想いだった。
 大切だから。
 誰よりも大切な、初めての友だち。
 寂しかった世界にいた自分にとって、ただひとり手を差し伸べてくれた同い年の友だち。だから大切で、誰よりも大事にしたくて、彼に相応しい存在になりたくて、強くなろうとしていた。
 それなのに――



※若とエリそれぞれの譲らない決断だったりします。基本はラブ(断言)。

                            
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