pre.H&E
               
                  2014年12月29日発売
                    コピーA5版 20頁前後
                    本体価格200円


          レーティング・R18ではありませんが、ほんのりエロい感じです。へクエリ

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烈火エンディング後のお話。コンセプトは『Earth seal(地の刻印).』のような漫画ギャグと『Heaven Seal〜天の刻印〜』のシリアスが半々ぐらいの本……の準備号です。
戦いの後、政務でオスティア城に来たはずのエリウッドが若とでかくれんぼ(?)をしたり、色々ごにょごにょしたりするお話

※いつも通り『準備号』と銘打っていますが、完全版にこちらの内容はほぼ収録されません。コンセプト、設定が引き継ぎで、こちら単体で楽しめる仕様になっております。
なお、完全版は初夏〜夏発行予定



♪♪♪プレビュー♪♪♪

「で、こんな会議を控えた大事な時に何を考えているんだ、君は――」
「しっ、怒るだけなら少し黙ってろよ。まだ外に誰かいるみてぇだし」
「怒っているより呆れているんだ……まったく、次期オスティア侯がこんな場所で……うわっ!?」
 エリウッドは足元に転がっていた、もはや元が何かわからない鉄と皮の絡まったものに足をひっかけそうになっていた。思わず転びそうになるエリウッドを、まるで予想していたとばかりにヘクトルは肩を抱き寄せて防ぐ。
「ああ、足元には気をつけろよ。そろそろ廃棄しなきゃ駄目なモンまで置いてあるからゴチャゴチャしているんだ」
「そういうことは先に言ってくれ! 大体なんで僕まで君に付き合って隠れなきゃいけないんだ!?」
「つれないこと言うなよ。いざ会議が始まったらふたりっきりでいられねぇだろ」
 ヘクトルの言い分にエリウッドはまた深いため息を吐いた。
「……当たり前じゃないか。それに、どうして騙したりしたんだ?」
「何が?」
「会議の日程だよ! なんで僕だけ三日も早く到着することになっているんだ!?」
「本当は一週間ぐらい早く呼ぶつもりだったんだけどな、さすがに悪いなって思って手加減してやったんだぜ?」
「何で感謝しろっていうような口調なんだ……」

 本来は会議の前日、三日後に合わせて諸侯は集まる予定だった。
 会議前に開かれる晩餐会でうわべをなぞる会話を交わすことに気疲れすることもあるが、それでもヘクトルを含め旧知の人々に会えることをエリウッドは密かに嬉しく思っていた。
 会議の日程を知らせる手紙が届いた時、特に何の疑問も持たずに出発した。
予想よりも会議の期間が長く、その間留守にすることで家臣たちに色々苦労をかけることを申し訳なく思いながら……。
 だが、それが自分だけに対して前倒しで書かれていた予定だとエリウッドが知ったのは、城に着いた時だった――否、正確には城に到着する直前で待ち伏せしていたヘクトルに半ば拉致されたような状況で知らされたのである。
 政務を抜け出し、エリウッドが来る頃合いを見計らっての待ち伏せ。そして自室に連れ込もうとしたところで家臣のマシューに見つかり、慌てて逃げ出したのだ。
 そして逃げ込んだ先がこの倉庫。何故そんなことになっているのかと問い正せば、政務を放り出してエリウッドを迎えに行ったことや、本当ならば諸侯たちが到着するのは三日後だから見つかると煩い、などなど……思わずエリウッドは頭を抱えたくなるような言葉が出てきたのだった。
 オスティアに到着した早々に、人目を避けて逃げなきゃいけないなんて……と、相変わらずヘクトルの破天荒な振舞いにため息が零れた。


※何だかんだいってひたすらいちゃいちゃしている話です。

                            
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